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疑問に応える 50 一般化して考える
このシリーズの前々回くらいで最後にイラクの青年が助かる方法はあるのか?という問いをしましたが、まだ考察していませんでした。

この問いを考える価値、意味はあるのか?と問われれば、あるとも言えるし、ないとも言えるというのが私の思いです。

またまた曖昧な言い方をしてとむかつく方もいらっしゃるでしょうが、私にとっては至極明瞭な事なんですね。この個別的な事例を個別的な視点のまま、すなわち彼(我々に置き換えても)が助かる方法という直接的な事柄として考えるなら、無駄とは言いませんが、今の我々にはあまり益はないでしょう。

ですが、彼が置かれたような非常に厳しい状況からの脱出とか克服という視点から見れば、非常に学ぶものもあるだろうということです。

宮本武蔵の五輪の書が、何故、生き馬の目を抜くような厳しい状況に晒されているビジネスマンやスポーツマンに愛読され、のみならず世界中の多くの人々に読まれ続けるのかは同じ理由だからです。武蔵が単に剣の振り方や操作の仕方、それを使った戦い方を直接的に説くだけでしたら、剣術家や武道家などの当事者にしか役に立ちません。

武蔵は剣を通じて、剣を使った命がけの戦いを通して、その心構えを、さらには人間とは何かという根源的な問いまで繋がる一般論を展開していくからこそ、武蔵のように自ら望んだ過酷な状況下で生きていく人達に共感や教えを請いたいという思いを呼び起こすわけです。

つまり剣という個別的・特殊的なものを一般化して人間にとって、特に高いレベルで生きたい人にとって役に立つ普遍的な観点というものを提示しているからこそ、誰にも役立つ(もちろん高いレベルを目指す人達が対象です)教えとなっています。

ですから、イラクの青年の話も彼(我々)がテロリストやゲリラから助かる方法という視点から考察するならば、一番いい方法はそういう所には行かない事となります。あちらは見せしめの意志を持って拉致するのですから、覚悟が違います。掴まればほぼ100%助かりません。金目当てなら少しは生存率は上がるかもしれませんが、大差は無いでしょう。

ですから考えるだけ無駄ともいえますが、それでも何かないのか?と思う方もいるでしょう。微々たるものですが、助かる可能性を高める生き様(死に様)はあります。

これはまさに奇蹟的な事が幾つか起きない限り無理なんですが、起きたとしたらという前提で考えてみましょう。

まず、自分が殺されるのは100%確定なわけですから、要は死ぬのは既定路線であり、これに変更はありません。では、この状況下で自分で選べる可能性のあるものはなんでしょう?

それは人間として見事に死ぬ事です!!!

幸い?我々は日本人です。生き死にの美学というものを昔日の日本人は持っておりました。ですから、散り際の美学とか往生際が悪いとかの言葉も今に残っています。DNAレベルでは我々の中にはしっかりとあるはずなんです。

つまり、個(人)としては散りますが、日本人として、日本民族としては見事に華を咲かすことが出来るや否や・・・ということが、ひょっとすると生に繋がるかもしれないということです。

観念的に見事に死ねたからこそ、命拾いしてしまうこともあるかもしれないということです!!!

これは今の我々には途轍もない難事ですから、だから考えるだけ無駄と上記したのです。単に見事に死のうなんて頭で考えたところで、そんなものは死が一歩一歩近づいて来る現実があっという間に吹っ飛ばしてくれます。

つまり、頭で考えるのではなく、肚を括れるか!!!という境地の問題です。生きるなんて、これっぽちも考えず、如何に見事に死ぬか!!!に思いを馳せるのです。

テロリストやゲリラの目的は我々が怯えて命乞いをする姿をネットで世界中に配信して、アメリカを始めとする同盟諸国に脅しをかけることです。

つまり、例えば自分でサムライの如く、見事に肚を切って死なれては、日本人の凄さの宣伝にはなっても、自分たちのイデオロギーの宣伝には逆効果です。つまり、殺す価値がないのです。

さらに、このグループに人間を観る目を持つリーダーがいたとしたらどうでしょう。本来であれば泣き喚いて命乞いをするのが当たり前と思っていた人質がまさに昔日のサムライが目の前に出現したかのような行動を取りだしたら・・・こいつは使えるかもしれない!!!面白い!!!と思うこともあるかもしれません。生かしておいてまずは話をしてみたいと・・・

ですが、これはリーダー次第です。ハラキリは面白そうだから見せてくれ!!!と下衆レベルであれば死ぬことには変わりありません。だから、奇蹟的な事といったわけで、まさに運次第です。

当然、じゃー、助からないじゃないか!思う方もいると思います。だから、考えるだけ無駄でもあると書きました。これは考えとか、まして演技のレベルの話でありません。こういう反応が出ること自体、ハウツーとして捉えているわけです。

何度も言うように、見事な死に方(生き様、死に様)の話をしているのであって、助かり方の話をしているわけではありません。本気で必死に見事に死のうとしたら、待て!!!と止められちゃうかもしれませんよというお話です。止められなければ、見事に死ねばよい!!!というだけの話なのです。


さて、イラクの青年がひょっとしたら助かってしまうこともあるかもしれない話をしました。

では、ここでこの話を一般論として捉え返し、自分の置かれた過酷な状況(個別的・特殊的)に置き換えたとしたら・・・という興味深い展開もあります。

個別的・特殊的な事はここでは話題は避けますので、そういう状況下にある方はご自分で適用してみてください。

以上、偶然助かってしまった私からのイラクの青年へ哀悼の意といたします。彼の死も決して無駄にはしたくありませんから。

合掌
【2012/05/24 15:51】 | 日々つれづれ | トラックバック(0) | コメント(0)
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